補給のものづくり改革2

トヨタが主導で2次仕入先に補給部品に対するものづくり改革の取り組みの続きです。

トヨタが仕入先の補給部品に対して改善を取り組んだのは

世耕プランの補給品の型・治具についてが大きなトリガーであるが、仕入先においても取り組むべき重要な事項である。

車両メーカーがユーザーのニーズに合わせ車の種類を多く開発して販売してきた。その車の量産が終わり旧型として補給となるがそれが、旧型になってから21年以上供給義務をサプライヤーに課せられている。

量産終了になって21年も!

トヨタの車を長く使ってもらうユーザーを大切にしていることであるが、それさにしても長い。そのため、その補給部品を造る為の型や治具および専用の設備を保管しなければならなく、保管スペースの確保によりサプライヤーのコスト負担になっている。

なお、補給部品は量産から補給に切り替わった時に補給価格として設定されるが、数が少ないわりに価格が低い。ある2次仕入先から1次仕入先への補給部品の売価は、量産価格の1.2倍であるが、月に数個しか流れない物が1.2倍は安すぎる。

トヨタは日本での車の生産台数は頭打ちとしおり、補給部品は増える一方である。さらにトヨタから1次仕入先への補給の連絡はされるが、2次仕入先への連絡はうまく伝わっておらず、今2次仕入先で保管している補給部品および型・治具が旧型補給打ち切りかわからない状況になっている。3次仕入先では更にわからない状況であり、とりあえず全で保管となっている。

恐れしい状況である。補給部品供給を継続する為、赤字が増大することになり、最近では補給部品の供給を撤退するサプライヤーが出てきている。

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