トヨタ生産方式は人を中心に考えている。それはどうい事か以下書いていきます。
よく中小企業などで見るのが、人の手待ちが発生しても設備をフルに動かすようにしている。
設備をフルに動かすために人が張り付き、加工が止まるとワークを直ぐに脱着させるように人が機械の前で待って作業をしている。
機械がフルに動いているといいと考えている。人は止まっていても機械が動いていれば良いと思っている。
これは中小企業は資金がなく機械に余分な投資が出来ずケチってしまうのと、人をうまくフルに動かすノウハウがないからだと思う。
トヨタはコストがかかるのは機械より人の方が高いと見ている。機械の金額にもよるが、人件費は実際に給与で支払う以上に社会保険料や福利厚生費や研修費や採用費などかかり高くつくものとみている。
だからトヨタは設備能力を十分にあるように投資し、人をフル稼働させている。設備能力は十分に余っているので、量が変動した時、人を追加すれば量の変動に直ぐに対応できる。逆に数量が減った時は人員を間引きすれば良い。
これが「フレキシブルな生産対応」である。
分かっていてもなかなかできない。
それは人を手待ちがないくフルに動かすことが出来ない。人の動きに対しての分析や活用のノウハウがなく進めれない。
それよりも安易に設備を止めない工夫に力点を置いてしまい、さらに設備中心のレイアウトにしてしまいどうしようもなくなってしまう。なかなか抜け出せれない。
これが中小企業の現実である。