下請法違反:買いたたき

最近、実際に経験している下請け法違反は「買いたたき」です。

お客さんからの見積依頼で見積数に対する価格回答をしているにも関わらず、それよりずっと少ない数で勝手に発注されてくる。

A顧客から12個の場合の価格見積依頼が来て、〇〇〇円で回答すると、後日、1個の発注数で見積回答した価格と同じ〇〇〇円で発注されてきた。

A顧客に確認すると、「わかっている。残り11個を発注しないわけではない。毎月1個発注するので1年で12個になる。」

えっ。ありえない。おまけに当製品の材料はA顧客からの支給なので、支給材が届かなければ加工もできない。支給材が届くまで、当製品を段取りした状態で維持しとけか。専用ラインでもないのに。ありえない。

教科書の事例に出てくるような明らかな買いたたきの下請法違反である。

またB顧客は、見積数144個で×××円で回答しているのに、約半分の70個で×××円の注文書を勝手に出してきた。当社がそのまま×××円で受注しても、当社から70個で×××円の見積を出していなければ、これも買いたたきの違反となることを知らないのか。受注企業が了承しようがしまいが、受注企業からの見積を入手していないのが問題。

乱れている。