奥田 碩の講演会 その3

奥田 碩(おくだ ひろし)さんの講演会 その3。今までどこにも出てないので大変貴重ですよ。

バブル経済の崩壊以降の戦後の成長を支えてきたこれまでの仕組みが、今行き詰ってまいりまして改革が必要である。

ということはこれまで何度もなく指摘されてきたのですが、結局政府もあるいは日本の国民も問題点を今日まで先送りをしてきた。

いよいよこの先送りができなくなって、今や相当な痛みを伴ってでも非常に大掛かりな社会の変革を行わざるを得なくなってしまった。

というのが現在の日本の状況であり、あるいは世界の現状である。というふうに思っております。

そういった意味で今日本、経済は今ではかつてなかった難局を迎えている。

こういう事態の中に我々はいるんだ。そういうふうに自覚していただきたいと思います。

我々が国民一人一人が他力本願あるいは甘えではなくて、痛みを恐れずに本気で自分の力で解決しようとする強固な意志。それから実行力をもって取り組みまして、自らの道を開いていくとこういう気概をもってこの改革を実行に移していくということが非常に重要である。

私はそのことも今後10年以内に改革を断交して、しっかりとした国としての道筋を付けなければ、21世紀の日本の発展はない。とこのように私信じております。

本年5月に私は図らずも日経連会長に就任したわけでございますが、私自身はこうした危機意識をもちまして、日本にあった新しい雇用制度やあるいは経営の在り方というものについて、経団連会長として提案して改革を進めていきたいと思っております。是非皆さん方にもご支援をお願いしたいと思います。