中部地区中小製造業におけるB2Bネット取引の現状と課題 その13

中部地区中小製造業におけるB2Bネット取引の現状と課題 その13

(10)インターネットによって受注に成功したのは何社ありますか

 この質問に対し、M/P参加企業では回答企業65社のうち、受注に成功した企業29社、45%である。このうち、図 4.2.10.1に示すように、1社からの受注が15社で回答企業の23%、2社が5社7.7%、3社が2社3.1%、4社以上と答えた企業は7社11%であった。受注に成功した企業の半数が1社から受注の実績がやっと出来た段階である。しかし、既に4社以上から受注した企業は7社あり、ネット受注に積極的に取り組んでいる企業もあることは見逃せないことである。一方、図では入れていないが、一般企業では1社から受注と2社からが夫々1社、4社以上が2社あった。

        図 4.2.10.1 インターネットによって受注に成功した企業

 (M/P参加企業)

 これを業種別に見ると図 4.2.10.2に示すように一般機械・部品製造業が10社34.5%でもっと多く、電気機械、輸送用機械部品製造業は各3社、2社にすぎない。これらの企業は大手企業の下請で従来方式の受注が多いためとおもわれる。

 図 4.2.10.2 業種別受注企業数

(11)受注先の業種、製品は何ですか

インターネットによる受注に成功した受注先の業種、製品を質問した結果を、図4.2.11.1 受注先業種、製品別割合に示す。電気機械・部品製造業の割合がが34.4%ともっとも高く、一般機械・部品製造業が12.5%、輸送用機械・部品製造業が9.4%、ゴム・樹脂製品製造業が9.4%、その他が34.3%となっている。