社長になった谷口孝男さんが昔し語った話を書いていきます。
なかなか良い話しがあります。 その12
最後に谷口浩美の話しです。マラソンの選手ですが、彼がいいことを言っていましたので最後にそれを紹介して終わりたいと思います。
「夢なきもの理想なし、理想なきもの目標なし、目標なきもの実行なし、実行なきもの成果なし、成果なきもの喜びなし」
といっています。何故ここに出したかというと、管理とは何かと関係があると思うからです。これを見てみると「夢」と「理想」と「目標」と「実行」と「成果」と「喜び」になっていますね。皆さんが会社で仕事をやっていると、「実行」を主体にやっていますね。ある目標を与えられて、「実行」だけを全監とかで報告しているわけです。「夢」と「理想」は余り口に出してはいけないことになっています。すなわち、「実行」は目に見えるんです。「夢」と「理想」は見えない。
だから私は成果が出たら、喜んで一杯飲んだり、今度はこんなことをやろうじゃないかといって騒いだり、「夢」と「理想」のところで接してほしいと思います。「実行」は余りに固すぎます。おもしろくありません。だから、ある目標が出てもその目標が出る裏側にはハラハラしたものがないといけない。
先ほど控室でA常務が「夜眠れないくらい興奮しないと本物ではない」と言ってみえましたが、これなんです。これをやって一泡吹かせてやろうとか、 トヨタより早く開発しようじゃないかとか、 トヨタをあっといわせてやろうとか、何かがないとここが死んでしまうわけです。
だから私はできるだけこことここの議論を、自分たちのグループの幹都の間ではここを語り合ってもらいたいと思います。そして、やりとげたら「やったなあ!」と喜ぶ。ゴルフでも長いパットが決まったらカーとくる。これが会社ではないような気がします。「やりました、目標の98%を達成しました。」とたんたんといっている。それではおもしろくない。
だから私は最後に夢のある職場、喜びのある職場にしてもらいたいというのが最後のお願いです。これが言いたかったために今までいろいろ話して来たんです。
これで私の話を終わります。どうもありがとうございました。