調達の役割の中で重要な業務である購入価格を決める役割がある。
購入価格を決めると簡単なようでとても難しいことである。
購入価格を決めるにはサプライヤーと合意が必要である。買い手が一方的に価格を決めれない。
必ず折衝・ネゴが発生する。
それでも一番簡単なのが相見積もりを取って最安値のサプライヤーに出すのが手っ取り早いが、そう簡単でもない。
まず、全サプライヤーの見積りが全て高い場合がある。その場合の判断と、その場合どうすべきか決まっていない。
また、サプライヤー毎に見積りに条件を付けてくる場合が多い。その条件は場合によってはそのサプライヤーのノウハウでもあるから簡単に相見積もり先に開示できない場合がある。
そこで、前回まで類似品を購入したいたなら、仕様差で購入価格を決める。といっても、前回購入と今では時期が異なるや、ロットが異なるや、仕様差を価格的にどう評価すれば良いかなど一概に決めれない。
結局答えはないので、相見積もりや自分なりの仕様差評価で自分として納得した価格を目標にしてサプライヤーと価格交渉をする。
自分として納得する目安としては「自分が自分の財布からお金を出して買うつもりで価格交渉をせよ。」
と昔先輩から言われたことがある。一理あるが、何千万もする機械を誰が自分で買うか!買わない。
自分として納得するにはベストを尽くしたか。
・相見積もりをしたか
・仕様差の評価をしたか
・サプライヤーとどこまで交渉したか
・ロットの評価をしたか
・梱包や物流を評価をしたか
など、後で振り返って自分はベストを尽くしたと思えるならその価格が正しい。
ベストでないと思うならその価格はもっと下げれてたと思われる。
購入品は1個数円の物から何千万の物がありそれぞれ担当者が付く。
その担当者はたとえ数円の物だろうが自分が担当したならベストを尽くすべきである。ベストを尽くす習慣を身に付けるべきである。