元々の考えのギャップの影響が大きい その3

基本的な元々の考え方の差で2Sについても考え方のギャップがでる。

5S=整理、整頓、清掃、清潔+躾の基本である2S=整理、整頓であるが、具体的に整理とは、整頓とはどういうことかというと

  • 整理:要るものと要らないものを分別し、要らないものを捨てること
  • 整頓:要るものを取り出しやすく戻しやすい場所に置き、必要な時に取り出せる状態に保つこと

である。とても基本的なことであるが、これがかなり難しい。

単に整理、整頓をすれば良いのではなく、その整理、整頓された状態を保つためにはそれを保つための環境が必要である。

その環境はルールの設定である。そのルールも誰もが明確に判断できるルールであるべきである。その例を以下書きます。

下の写真①には印スタンプとパンチとセロテープが並んで置かれてます。特に問題は感じないと思います。

写真②も同じものが置かれてますが、パンチとセロテープが上下逆になって置かれてます。写真①を見た後に写真②を見ると、おや!と思います。

逆に写真②を見た後、写真①を見ると、おや!と思いますが、特に問題と感じないと思います。

次に写真③を見ると、パンチとセロテープが斜めに置かれており乱れていると感じます。しかし問題であるとは断言できない。台の上にしっかり載っている。

これは、印スタンプとパンチとセロテープの置き場が明確に示されていないせいである。写真④のように印スタンプとパンチとセロテープの置き場を明確にすれば、写真③は当然おかしいが、写真②も間違っており問題だと認識できる。

このように、ルールを明確にしておけば守らなかった場合が明確になる。

そこで正常か異常かの判別ができる。トヨタ生産方式の異常管理はここがベースになっている。

整理、整頓を維持するためにルールを設定る環境を整備することが必要である。そしてそのルールを守る躾が必要で、ルールが明確でなかったらルールを守る躾もできない。

2Sはルールを守らせる環境整備がまずは必要であるが、多くの場合は単に「整理、整頓しよう。」で終わっている。

もう少し元々の考えに振り替えるべきだ。

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