TPS段取り時間短縮のステップ3/4

引き続き、トヨタ生産方式(TPS)の段取り時間短縮のステップ別にか書きます。

ステップ3・・・内段取り時間の短縮

①使用工具を減らす

・ボルトやナットのサイズを統一

・一つの工具に複数の機能を持たせる

②型・治具の共通化

・取付基準を合わせる

・外観寸法を合わせる

③締め付け具・固定方法の簡素化

・インパクトレンチやラチェットレンチの活用

・ボルトの締め・緩めは最小限にする

・ボルトの本数を減らす

・固定方法を長穴・ダルマ穴・U字溝などにする

④調整時間の短縮・排除

・再現性の確保

・基準を合わせる

・調整をしなくても良いように外段取りの精度向上

⑤作業分担化・平行作業化

・2人で作業を分担させる

・機械が作動中にできる作業は並行してやる

TPS段取り時間短縮のステップ2/4

引き続き、トヨタ生産方式(TPS)の段取り時間短縮のステップ別にか書きます。

ステップ2・・・内段取りの外段取り化

機械を止めなければならない時間をできるだけ短くする

※内段取りの考え方

内段取りは、型・治具・刃具等の最小限交換する物だけの入れ替えだけとする

※外段取りで行うべき主な作業例

◎治工具の準備

使用する順番に、取り易い位置に並べておく

◎部品・型・刃具の準備

機械側に置き、すぐに使える状態にしておく

◎治工具等の後片付け

後片付けは、段取り作業が終わってから実施

TPS段取り時間短縮のステップ1/4

トヨタ生産方式(TPS)の段取り時間短縮のステップ別にか書きます。

ステップ1・・・内段取り・外段取りの分離

手順1 現状の段取り時間をストップウォッチにより連続観察する

手順2 連続観察による現状把握から、機械を止めなければできない作業(内段取り)と機械を止めなくてもできる作業(外段取り)に層別する。

※現状把握と層別の注意事項

◎段取りに関わる作業内容を事前に調べておく

◎要素作業毎に時間を把握する

◎段取り作業の層別は、外段取りで出来る作業と思われても、改善をしなければやれない時は内段取りとする

◎内段取り・外段取りを区別したら、守らせる

段取り時間の層別

TPS段取り時間の考え方

トヨタ生産方式(TPS)の段取りの改善の進め方について述べます。

まずは段取り時間の考え方について、

段取り時間

→現時点で加工している部品の加工が終わった時から、次に生産する部品の型や刃具等を交換して、次の部品の良品1個ができるまでの時間。

段取り時間=内段取り時間 + 調整時間

段取り時間の内訳

①内段取り時間とは

・ラインや機械設備を止めなければできない作業

②調整時間とは

・型や刃具を交換した後に、製品の品質を確保する為に、高さ・深さ・幅・圧力等を調整する時間

③外段取り時間とは

・ラインや機械設備を止めなくてもできる作業