TPSの基本的な進め方8/8

引き続きトヨタ生産(TPS)の基本的な進め方です。

少人化

ジャストインタイムと自働化を効率よく成り立たせる為に少人化という考えがあります。

この少人化とは、生産性を落とすことなく必要数に応じて人を増減できるライン・仕組みとTPSは定義しています。

<少人化ライン>

量変動に対し、人を増減しても効率良く生産できるライン

<少人化のねらい>

・台数変化に応じた人の増減ができる
・更なる改善が効果につながる

➡手持ちのない作業状態の追求

<少人化の前提条件>

①適切な設備・レイアウトの設計(手持ちが寄せれる)

 →離れ小島の解消、要素作業の細分化、人数の規模の確保 等

②多能工の存在

③標準作業組み合わせの定期的改訂

トヨタ生産方式:異常管理2

サイクルタイムと可動率について述べてきたがこれこそが

異常管理

である。bestな状態を標準な作業としてそれから外れたものは全て異常である。つまりbestな状態を標準としてルール化する。

Bestな状態を維持するには作業順番、位置、向き、個数などありとあらゆることを標準として決める必要がある。そこから一つでも少しでも外れたら異常である。しかしながらbestな状態を常に維持するのは困難などころか、bestな状態を維持できるのが稀であるので、異常だらけになる。

その異常を見える化し、問題の大きさを顕在化して現状のレベルを可働率などで認識し、対策をしていくのがトヨタ生産方式である。

トヨタ生産方式の2本柱である、ジャストインタイムと自働化はこの異常管理がベースにある。