林 南八 先生の略歴

林 南八 先生の略歴を書きます。

昭和18年5月2日生・出身地 東京

1966(昭和41)年(武蔵工業大学、工学部機械工学科卒)
         トヨタ自動車工業株式会社 入社
         元町工場機械部技術員室 配属

1970~71(昭和45~46)年
    鈴村主査と遭遇初めて叱られ目一杯逆らった事がきっかけで
    TPS(トヨタ生産方式)の世界へ
    以来、社内外を問わずあらゆる製造現場の改善に投入され修業
    大野耐一氏、鈴村氏より直接、薫陶を受けた最後の世代

1982(昭和57)年 課長に昇格、製造課長5年経験

1982(昭和57)年 (トヨタ自動車株式会社へ社名変更)

1987(昭和62)年 次長に昇格(元町工場機械部)

1988(昭和63)年 生産管理部 生産調査室主査となり社内社外および海外にてTPS推進に従事

1991(平成3)年 部長級に昇格 高岡工場の主査として、組立の生産性向上と物流問題に専念

1993(平成5)年 生産調査部へ戻る

1997(平成9)年 生産調査部長

1998(平成10)年 理事に昇格(生産調査部長)

2001(平成13)年 技監に就任

2009(平成21)年 取締役に就任
         生産企画本部 オーダーデリバリー改善推進担当
         生産技術本部 TPS指導担当
         製造本部 TPS徹底推進担当

2011(平成23)年 取締役を退任、技監に就任

2012(平成24)年  中部インダストリアル・エンジニアリング協会会長 就任

2014(平成26)年 技監を退任、顧問に就任

トヨタ生産方式の本質と進化(深化)8/8

前回の林 南八先生の教えの続きです。

トヨタ生産方式の本質と進化(深化)

ⅩⅢ.大野さん・鈴村さんに教わった真の人財育成の留意点

=知識を与える前に意識を植え付けろ=(大野語録)

・意識は1対1でしか伝わらない

鼠算式に増やすしかない

私たちの心構えは正に意識の問題 ⇒ 実務を通じ一つ一つ植え付ける

=管理とは何ぞや=

・Management=管理 と訳したことが間違い

=”のうりょく”という字を書いてみよ=

能力、 脳力、 悩力

・知識は脳のひだの間にある

・悩むとヒダが縮んで知恵が飛び出す

・優秀な部下を悩まして知識を引き出すのが仕事(大野語録)

=限界とか最適値は前提条件を固定した時に決まる=(大野語録)

・前提条件を覆す為に採用されていると心得よ!!

=マニュアル化・標準化を鵜呑みしたまま使わせていないか=

=マニュアル化してあると、すぐにマスターするが、すぐに忘れる=

・悩み抜いたところでマニュアルを解説

=最近の若い者は指示待ち族でいかん?=

=任せるということは=

=フォローと督促は違う=

・どうなっている? どうなっている?
・課題を与えた瞬間から己も考える謙虚さが大切
・ありがとう(感謝)

=モノづくりも課題の与え方も1個流しが原則=

ⅩⅣ.日本のモノづくりの強さを支えてきたのは 強い現場

モノ造りは人造り!!

常に現場へ出て問題点を顕在化し、具体的な課題を与え
確実にフォローすることが何より大切!!

①お客様第一主義

②現地、現物で日々改善しつづける

③技術革新、オンリーワン技術の確立

今 求められていることは、真の”人財育成”