ものづくり改革 3点分割

次の補給のものづくり改革は「3点分割」である。

完成品がユニットで構成品が車両のボデーに合わせた形状と位置決めとなっている製品の場合、ユニットASSYで納入せず、3分割して納入する案であります。

修理や故障などで交換が必要な部位がユニットの一部の場合がある。しかし現状ではユニット単位で納入しており、ユニットの価格である。一部の部品の交換で良いのにユニット全体を交換している。ユーザーにとって高額な負担となっている。これが一部の部品な交換ならばユーザーのコスト負担は軽減される。

そのためには、修理業者ディーラーなどで部品を組み付ける必要がある。

補給部品を供給するサプライヤー側としては、ユニットASSYの組付け治具が不要となり、部品単位の組付け治具で良い。ユニットASSY単位の組付け治具はスペースを多くとるのでそれが部品単位の治具スペースで良いならばスペース削減となる。

しかしサプライヤー側で組付け工数が減る代わりに、ディーラー側でその組付け工数が増える。通常サプライヤーの人工レートとディーラーの人工レートと比べると、ディーラーの人工レートの方が高いので、トータルではコスト高となってしまう。

また、分割納入となっても、ユニットASSY納入のニーズがなくなるわけではないので、ユニットASSYでの納入が残り、組付け治具がなくなるわけではない。

また、ディーラーで組み付けるとなると、ディーラーでの修理マニュアルに反映しなければならず、その編集に大変な工数が発生する。トヨタの高い給与の人の作業が発生する。

しかし、この提案はサプライヤー側にとっては意外と多い。例えば、塗装も同じである。ドアミラーなど塗装前は同じ物を使っているが、塗装違いで供給しており、塗装前を納入しディーラーにて塗装すれば、サプライヤーの負担が軽減される。

次に、下振れ対策について書きます。

補給のものづくり改革1

トヨタが主導で2次仕入先にものづくり改革を取り組んでいます。今回はそのなかでも補給部品に対するものづくり改革の取り組みを書きます。

トヨタが補給品のものづくり改革に取り組んだ背景は

世耕プランの補給品の型・治具についてである。

これは車両メーカーがサプライヤーに対し補給品の金型・治具を期限なく永久に無償で保管させており、そのためサプライヤーの財務が悪化となっているので、その対応についてのプランである。

今までは自主研究会(略 自主研)としてトヨタが1次仕入先へ指導をしていたが、今回は2次仕入先へものづくり改革として、1次仕入先と含め2次仕入先を指導している。そして1次仕入先は2次仕入先の顧客だけではなく、トヨタの他の1次仕入先が参加している。例えば、デンソー、アイシン精機、豊田合成などである。

その対応としてトヨタもどう取り組むか試行錯誤しており、その取り組みの具体事項を以下列記します。

1)製作の工法置換

2)型・治具の二個一化

3)打ち切り補給品の整理

4)一括生産化

5)寿命延長

6)3点分割化

7)下振れ対策

補給の取り組みをしなけれならない今の状況を説明します。