「同一労働同一賃金」への対応策の続きです。
H社事件 各手当の判断理由
- 住宅手当
・正社員は全国転勤前提のため、住宅費補助の必要性あり
・契約社員は全国転勤ないため、住宅費補助の必要性なし
→ 不合理ではない(払う必要なし)
- 皆勤手当
・手当の目的(勤続奨励による出勤者確保)は無期・有期で事情が異ならない
→ 不合理である(払う必要あり)
- 無事故手当
・安全運転や事故防止の必要性は無期・有期の間に相違はない
→ 不合理である(払う必要あり)
- 作業手当
・特定の作業を行う対価としての手当。職務内容等が無期・有期間で異ならないので手当の必要性は両者にあり
→ 不合理である(払う必要あり)
- 給食手当
・食事に係る費用補助が目的。勤務時間中に食事を取ることの必要性は無期・有期間で異ならない
→ 不合理である(払う必要あり)
- 通勤手当
・通勤に要する費用補填が目的。無期・有期の間に通勤に関する費用に相違はない
→ 不合理である(払う必要あり)
次のものについては払わなければいけないという最高裁判断がありました。
皆勤手当、無事故手当、作業手当、休職手当、通勤手当こういったものは払わなければいけないという判断が出ています。