タイ人は他人を信用しない。
こんな実例がある。
タイである日系企業から独立し製造業を起業した人がいた。
地道な人でモノづくり一筋の技術端で、5年たって軌道に乗った。
創業時から一緒のメンバーは同じ釜の飯を食った仲間と思い、日本人はタイ人の相手を信用ていた。
その日本人は技術端で会計はわからず、タイ人に会計および銀行取引を信用して任せていた。
会計のタイ人は初期メンバーで信用していた。 日本人は「同じ釜の飯を食った仲間」は信用してしまう。
ある連休明けに日本人が会社に行くと、なんと何もかもなくなっていた。設備も材料も現金も、そして貯金も全て引き出されていた。
タイは名前を変えることができる。呼び名もあり、どれが本当の名前かわからない。
そして、すごい田舎から来ており住所があるかどうかわからない田舎なので本籍がわからない。また町に来てアパート暮らししている。アパートもよく引っ越しし、実際今はどこに住んでいるかわからない。
都会育ちの人でも定住していない人が多く、実際今 の住所はわからない。
次の実例は、私の知っている日本の中小企業が、新たにタイに新規進出した。
新規進出のため、ベテランの日本語が分かる経理を採用した。
1年ほどし、どうも現金の減りがいつも多くおかしいと思っていた。
なんと、タイ人同士で協力し横領していた。
直ぐにクビにした。よくよくそのベテランの日本語が分かるタイ人を調べたら、前の会社も同じように不正をしていた常習犯であった。
次から次へと日本の企業を食い物にしている人だった。
また当社の例では、日本語がペラペラなタイ人を採用し品証スタッフとしていたが、
顧客からのクレームのレターを隠していた。
いつも「問題ない」、「顧客と調整した」と言っていたが、ただ隠していただけだった。
最悪な結果になった。