転職サイトへの削除要求の行い方について その3。
Q4。権利が侵害されたとする理由というところをもう少し詳しく説明してください。
A4。法人・会社の場合については先ほど質問で回答した内容ですが、あとケースとして考えられるのが今度、法人・会社の役員とか従業員とか個人のことが書いてあって権利侵害がなされているような場合について書いていきます。
個人の場合でも、もちろん名誉権が侵害されているような場合ですとか、あと個人だからプライバシー権が侵害されているような場面が考えられます。名誉権侵害の場合は先記述とあまり変わらない。プライバシー権侵害についてはその書かれている内容が個人的なことで私事という個人的なことであるということを示し、私生活上の事実であったり、そのことが虚偽の内容が書いてあったりすると私生活上の事実らしく受け取られる恐れがあったりするので、そういった情報であって普通の人があまり表に出したくないだろうと思われる性質の内容であって、あと一般の人々にはまだ知られていない情報であるということを考慮していことになります。
これは名誉権侵害の時ほど神経質に考える必要はないのですが、虚偽の内容であることをはっきり示していけるとの積極的に削除がされる可能性が高くなってくるので、できればそこまで示していけると良いです。
Q5。色々書き込みを見るといくつかのキーワードがあるようで、具体的にこう書かれた時はこうのように反論しようという例を教えて欲しい。たとえば 「パワハラされた」 「セクハラされた」 「サービス残業をさせられている」 「この会社には将来性がない」、などこんなふうに書かれた場合はどう反論すればいいんでしょうか?
A5。これらの書かれ方をしているが法人・会社にとっては社会的評価を低下させられるような内容が書かれている、書かれ方次第で名誉毀損にあたる可能性というのは相当程度あると思われる。
多くの場合はパワハラされたとか、セクハラされただとか、そういった事柄に付随して具体的にどのようなことが行われただとか、いつ行われただとかが書かれていることがあるので、言葉で書かれている場合にはその内容について反論をしていく。
- いつ頃に、どのような部署で働いていた者による書込みかが表示されていることがある
- この表示に基づき、可能であれば、「該当期間に該当部署でパワハラはなかった」と示していけることが理想的。ただ、現実には難しい
- このため、「名誉権の侵害」があることを示し、削除を求めていく
それで転職系サイトで多くあるが、書き込みの付加情報として何時頃どのような部署で働いていた人がその書き込みをしたかということが表示されていることがあります。したがって何時頃どのような部署かという情報を手掛かりにして、その時期あるいはその部署でそういった事実がなかったということを示していくことができれば一番理想的であります。
事実について書かれているということであればそれらについて、そのような事がなかったということを具体的に示しているということができれば理想的と言えます。
ただ、ないことを示すということについては原理的に難しい部分があると思います。そうしますと名誉権の侵害があるということ。その侵害がなされてるということによっては、どの程度の損害をこうむるのか、損害を被る恐れがあるのか、ということを示して削除を求めていくことになる。