親会社と仕入価格の仮単価設定

私がバイヤーだったころの親会社から購入する仕入価格の交渉のことである。

当時私は直属の上司と反りが合わなかった。と言っても大喧嘩したとかではなく会話がなかった。私からは話しかけなかった。

そんなとき、大きな物件を親会社から購入することになり仕入価格を決めるように半年前から進め担当者間でこの価格でとネゴを進めていた。

その交渉内容は都度レポートに書いて上司に提出していた。

そしていざ親会社の営業担当と仕入価格を妥結しようとしたところ、親会社の営業担当の上司である主査が同席してきた。とても偉い人である。

私は「私だけでは失礼なので上司を呼びましょう。」とその主査に伝えると、彼は「いえいえ、今日はあなたとお話しできれば良いです。」そしていままでネゴしてきた内容をちゃぶ台返しして値上げしてきた。

その内容をレポートに書きまた上司に提出した。そういったやり取りが数回し、らちがあがらなったが、私としてはやれることはやったし、上司にも報告しているのであとは上司の判断待ちだと思ってた。すると直属の上司より

「困っているんだったら助けてくださいと言うのではないか。」と言ってきた。

たしかに困っていたので私は上司に「先方も主査が来ているので同席してください。」とお願いしました。すると次の交渉の場で上司も同席してもらったが話は平行線で、直ぐにその上の上司=部長に上げた。すると月締めが間近かだったので仮単価として設定し別途部長が交渉するとなった。本当に交渉するのかと思っていた。

当時のシステムでは仮単価にし、そのまま放置すると中間・決算月に本単価に自動的に変わってしまう。

そして私はどうすることもできず中間決算月になり仮単価から本単価に変わってしまった。

すると部長から何をやってたんだとど叱られた。「もとに戻せ!」と「どうすればよいか分かっとるのか!」と

私は処置方法を理解していたので「赤伝を大量に起票します。」と回答したが、とりあえず保留。

部長が自ら交渉するのかと思ってしばらく様子を見ていたが何もしない。直属の上司も何も動かない。そのままである。そのまま本単価になったままである。私の処置と同じである。

親会社とは交渉はしない。長いものに巻かれている。予想通りであった。

そんな何もしない部長がそのうちに副社長になった。私のいる場は無い。