引き続きトヨタ生産方式(TPS)の概論です。
ムダの考え方
ムダの定義
ムダの定義・・・「付加価値を高めないもの総て」
仕事の定義・・・「付加価値を高める作業」
(働き)
人についていえば 動きー働き=ムダ
ムダの種類
(1)造りすぎのムダ
(2)運搬のムダ
(3)加工そのもののムダ
(4)動作のムダ
(5)手持ちのムダ
(6)在庫のムダ
(7)不良品、手直しのムダ
この中の(1)~(3)は判りにくいムダであるが、これを見つける目を養うことが大切
造りすぎのムダ
ムダの中で最も悪いといわれているのは、「造りすぎのムダ」であります。
この造りすぎのムダはその工程の問題や他のムダを隠してしまい、また新たなムダを発生させる原因にもなるからです。
①造りすぎのムダの顕在化
深い川は水中のものが見えない
➡ムダが専門家でないと判らない
浅くすると水中のものが浮かび上がり外から見える
➡ムダが誰にも判る
②造りすぎによる発生するムダ(2次的ムダ)
・材料、部品の先食い
・電気、エアー、油などのエネルギーの浪費
・パレット、箱などの増加
・運搬車、リフトなどの増加
・作業者、管理などの増加
③造りすぎのムダの発生する理由
・機械故障、不良、欠勤等に対する安心賃
・負荷量のバラツキ
・誤った稼働率向上、見かけの能率向上
・ラインを止めたということが罪悪という考え方
・人が多い
・仕組みの悪さ