銀屋洋さんの講演会 その1

トヨタ生産方式の直系の銀屋 洋さんの講演会の内容 その1です。

入社数年の時にトヨタ自動車の銀屋洋さんが会社にてトヨタ生産方式について講演会をしていただいたことがあります。

かなり前なのですが、自分としても大変勉強になったので、うすらぼけながら内容を書いていきます。

当時は銀屋主査だったと思いますが、後にトヨタ自動車の役員になっています。

銀屋さんの指導の下、その会社で指導を受けている人が沢山いましたが、

「銀屋さんはとても怖い人。」と言っていました。

ただし、「役者でもある。物作りで良いことをすれば、とても喜んでくれる。涙を流して喜んでくれたことがある。」

とのことです。物作りで感激して涙を流すなんて考えられないが、流したらしい。

いつもは厳しい方が、喜んでもらえればやりがいがありますな。惚れてしまいますな。

銀屋さんは、トヨタ生産方式を生んだ大野耐一の一番弟子の鈴村喜久雄から直接指導受けた方です。

その銀屋さんが指導された方が、林南八さんや坂巻さんです。

現役の方からしたら、林さんや坂巻さんもとても恐ろしくて雲の上の方のようです。

10年ほど前に林南八さんの講演会に行ったことがありますが、

聴講者は名だたるトヨタ系各社の偉そうな方が沢山おり会場はぎっしりで立ち見状態でした。

遠い昔しの記憶を思い出しながら少し脚色が入りますが、講演会の内容に入ります。

まず最初に話したのは常識のギャップです。

トヨタ生産方式の本質と進化(深化)8/8

前回の林 南八先生の教えの続きです。

トヨタ生産方式の本質と進化(深化)

ⅩⅢ.大野さん・鈴村さんに教わった真の人財育成の留意点

=知識を与える前に意識を植え付けろ=(大野語録)

・意識は1対1でしか伝わらない

鼠算式に増やすしかない

私たちの心構えは正に意識の問題 ⇒ 実務を通じ一つ一つ植え付ける

=管理とは何ぞや=

・Management=管理 と訳したことが間違い

=”のうりょく”という字を書いてみよ=

能力、 脳力、 悩力

・知識は脳のひだの間にある

・悩むとヒダが縮んで知恵が飛び出す

・優秀な部下を悩まして知識を引き出すのが仕事(大野語録)

=限界とか最適値は前提条件を固定した時に決まる=(大野語録)

・前提条件を覆す為に採用されていると心得よ!!

=マニュアル化・標準化を鵜呑みしたまま使わせていないか=

=マニュアル化してあると、すぐにマスターするが、すぐに忘れる=

・悩み抜いたところでマニュアルを解説

=最近の若い者は指示待ち族でいかん?=

=任せるということは=

=フォローと督促は違う=

・どうなっている? どうなっている?
・課題を与えた瞬間から己も考える謙虚さが大切
・ありがとう(感謝)

=モノづくりも課題の与え方も1個流しが原則=

ⅩⅣ.日本のモノづくりの強さを支えてきたのは 強い現場

モノ造りは人造り!!

常に現場へ出て問題点を顕在化し、具体的な課題を与え
確実にフォローすることが何より大切!!

①お客様第一主義

②現地、現物で日々改善しつづける

③技術革新、オンリーワン技術の確立

今 求められていることは、真の”人財育成”