良品3原則

アイシン・エィ・ダブリュ株式会社にいたときトップから良品3原則とい教えをいただきました。それは

1)不良品を流さない

2)不良品を入れない

3)不良品を作らない

当たり前のことですが、それがとても重要なことです。

まずは、 「不良品を流さない 」ですが、不良品を流さないためには不良品として判別することができなけれればできません。

不良品といっても製品によって色々な不良の現象がありそれれらを全て判別するのことはとても難しいので、実際は不良として発生しうる現象をとらえて不良を見つけることをしてまいます。

次に「不良品を入れない」ですが、これは仕入先からの購入や、または社内の前工程から自工程へ不良品を入れないことであります。

不良品を入れることを認めてしまうと、その不良品によって自工程で作ったものが不良になってしまい、それを見つけることがとても大変な面倒な工程になっていまいます。

不良品を入れないためには受け入れで不良品を見つけることは大変な手間であるので、前工程の仕入先で不良品を流さないことに努めたほうが現実的である。そのために仕入先へ指導をすることが重要である。

次に「不良品を作らない」これは自工程で不良品を作らない活動は当りまえで実施しているが、現実は色々な工程で工程内不良が発生している。しかし工程内不良をゼロにするのはなかなか難しい。不良を無くすために各現場では大変な努力をしている。

この「良品3原則」ができれば、不良が出ない完璧な工程ができる。それに近づける様に努力が必要である。

AW物語 エクォス・リサーチ編

エクォス・リサーチとはAWの先行研究開発部門である。

エクォスはラテン語のEQUOSであり意味は馬です。つまり馬のような自分の思ったように乗ることを目指す研究をすることであります。

その概念図が下図の「柔軟な駆動機構」に表してます。

ただし、 エクォス・リサーチ は馬の走りだけを目指しているのではなく自由な研究開発をしています。

エクォス・リサーチ は最初は7人の研究員でスタートしてます。最初のメンバー7名は社内の尖った人が選ばれたそうです。普通の考えでは画期的な発想は出来ないとのことで。

また研究室もAWの本社ではなく、東京の秋葉原に拠点を置きました。その理由は、安城では日々の業務に引っ張られることがあるので、物理的ない離し、東京の電気の最先端の秋葉原で世界の動きに触れるとのことでした。

トヨタで東京勤務経験者の西さんが言ってました。

「東京はいつも大嵐で大波だ。しかし、名古屋に来ると普通の波になる。さらに安城に来るとさざ波になっている。」

と言ってました。東京はさぞいつも激動なのだと思いました。

さて、 エクォス・リサーチ は最初は7人の研究員 は”7人のサムライ”と言われていました。彼らの開発してきたものがすごい。以下に上げます。

1)ボイスカーナビゲーション(略してVNS)
2)ホイールインモータの電気自動車(略してHSカー)
3)ハイブリッドシステム
4)光触媒式空気清浄機
5)磁気浮上走行システム「EQUOS-LIM-CAR」
6)燃料電池システム

である。1)~4)は実際に商品化されている。5)と6)は商品化されていないが、5)の 「EQUOS-LIM-CAR」 はすごい発想だと思いました。まるで未来の走行の姿のようでした。下にデモの写真を張り付けました。

この 「EQUOS-LIM-CAR」 は4つのタイヤに磁石が組み込まれており、道路面に磁石をはめ、その道路上で4つのタイヤが回転するとリニアカーように浮上し走行し、その磁石の道路から外れると、普通の自動車のように走るコンセプトのシステムである。