トヨタの補給品の供給の仕組みについて書きます。
昨年からトヨタが入ってサプライヤーの補給品について改善活動をしておりますが、そこで習得したトヨタの補給の仕組みを書きます。
まず、サプライヤーがトヨタに納入するのに納入遅れの未納カウントにならないように一生懸命頑張ってますが、未納カウントになる/ならないの判断基準があります。まず今回はそれについて書きます。
納期不遵守時の責任先判定基準
トヨタとサプライヤーの責任先判定基準の考え方
トヨタ月度内示数有り品番 責任区分①
1)月度確定内示数の上限振出数の判定
上限数の判定:確定内示数の120%(小数点以下切り上げ)を超えた振り出しで、納期不遵守が発生した場合➡トヨタ責任
<補足説明>
・上限数の判定は、納期ベースではなく振り出し数での判定となります。
・計画オーダー、臨時かんばん、特別オーダーは、確定内示外となります。
日当り上限数で連続かんばん振り出しの場合、
月間上限数までの連続振り出しまで対応しなければ、仕入先責任となる。
2)トヨタ内示変更に対する判定
上限数の判定:内示変更後の内示数を超えてかんばんを振り出した場合➡トヨタ責任
<補足説明>
トヨタから内示変更後の内示数を上限とし、内示変更後の数量には、上限(120%)は反映されない。
3)前月に内示変更(120%以上)を対応いただいた結果、当月に構成部品が間に合わず、納期遅延発生の場合➡トヨタ責任
※ただし、事前(当月内示提示~月末まで)に対応不可のご連絡をいただいた場合のみとし、ご連絡なき場合は、仕入先責任。
このように補給の納期不遵守時の責任判定基準が明確になっているのはすばらしい。