トヨタ補給一括生産について4

引き続きトヨタの旧型補給部品の一括生産について書きます。

1.旧型後5年経過後の一括生産

1)申請基準と必要条件

<基準>
旧 型 経 年       5 年 経 過 後
ト ヨ タ 受 注 実 績   直近2年平均で年10個以下
*旧型後5年経過時点で直近2年平均・年10個超の受注がある部品は基準外。
但し、直近2年平均で年10個以下に減少した時点で「一括生産申請」が可能。

<申請の必要条件>
(1)生産効率・生産コスト上、継続生産に比べ、一括生産・保管のメリットがあること。
(2)共通化・統合化ができないこと。
(3)品質劣化等、長期保管に問題がないこと。

2)申請先・申請時期
申 請 内 容   一括生産数提示依頼   一括生産申請
申 請 先     サービスパーツ物流部    随  時
時 期      サービスパーツ物流部*   随  時
                *仕入先へは調達部より回答

3)処理フロー

補 足 説 明

(※印は、「3.旧型後15年経過後の一括買上げ・保管」と同一手順を示す。)

※ ①対象品番の選定(仕入先)
・仕入先は、自社の管理品番より上記の申請基準、必要条件に該当する
一括生産の対象品番を選定する。
・「一括生産検討チェックシート」にて必要事項のチェックを行う。

※ ②一括生産数の提示依頼(仕入先)
・上記で選定した品番について、仕入先はトヨタ(サービスパーツ物流部)に対し、
「一括生産数提示依頼書」 「一括生産品番明細書」
「一括生産検討チェックシート」の3点をセットして、一括生産数の提示依頼を行う。

※ ③一括生産数の回答(トヨタ)
・トヨタ(サービスパーツ物流部)は、申請基準との照合及び、提出された帳票類
の内容確認をした上で、問題がなければ、一括生産必要数を算出し、
「一括生産回答書」(P12参照)にて仕入先に回答する。

④保管方法の策定(仕入先)
・仕入先は、責任をもって下記事項を決定する。
ア.保管形態(完成品,半完成品,粗形材)
イ.防錆等品質維持のための措置
ウ.保管場所、保管用具(パレット)

※ ⑤最終効果把握(仕入先)
・一括生産数を踏まえ、仕入先は最終的な効果把握を行う。

※ ⑥一括生産申請(仕入先)
・仕入先は、トヨタ(サービスパーツ物流部)に対し、「一括生産実施申請書」(P15参照)にて
申請を行う。(「一括生産品番明細書」
・帳票は原紙に押印したものとデータ(エクセルデータ PDF不可)の両方を送付して下さい。

※ ⑦一括生産可否判定と回答(トヨタ)
・仕入先の申請に基づき、トヨタ(サービスパーツ物流部、調達部)は、
一括生産可否を判定し、「一括生産実施可否回答書」にて仕入先に回答する。

※ ⑧一括生産の実施と生産(保管)完了の報告(仕入先)
・一括生産が承認された場合、仕入先は、上記トヨタ必要数に他の仕入先
等への支給数、既存在庫数を勘案して一括生産を実施する。
・一括生産完了後に「一括生産完了報告書」をトヨタ(サービスパーツ物流部)へ
提出する。(「一括生産品番明細書」

※ ⑨設備、型の処分(仕入先)
・一括生産により、設備/型等が不要になった場合は、仕入先は設備/型等の処分を実施する。
・ 但し、万一の再生産に備え、関連の設計/製造技術情報を確実に保管する。

⑩保管中の品質維持
・保管不備による品質劣化等で在庫不足が発生した時は、仕入先責任で補充する。

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