TPSの基本的な進め方5/8

引き続きトヨタ生産(TPS)の基本的な進め方です。

平準化

ジャストインタイムに物を造り運ぶ為には、平準化生産が前提条件となります。

平準化とは、生産する物(売れに結びつけた物)の種類と量(と工数)を平均化することをいう。

(1)種類の平均化

そのラインで流れる製品の種類が、どの時間帯をとっても平均化していることを指します。

(2)生産量の平均化

日々(又は時々刻々)の生産量が平均化していることを指します。

<平準化されていないと>

もし平準化されていないと、忙しい時と暇な時ができ、人・物・設備ともに最大の能力を備えなければならず、大きなムダが発生するもととなります。

人・物・設備を最大値で配置 ⇒ ムダ

この場合も平準化されていなければ、前工程に余分な在庫を持つことになり、また前工程の生産負荷の偏りができる原因にもなり、大きなムダが発生します。

①前工程に余分な在庫ができる

②在庫無しで生産すると・・・前工程の負荷の偏りができる

TPSの基本的な進め方1/8

ジャストインタイム

コストを構成する3つの要素として質・量・タイミングがありますが、タイミングよく、良い品質の物を必要なだけお客様に供給する、つまり
「必要なものを、必要な時に、必要な量だけ生産し運搬する」ことをTPSではジャストインタイムと言います。

<ジャストインタイムの基本的考え方>

「必要なものを、必要な時に、必要な量だけ生産し運搬する」

ジャストインタイムの基本原則として、後工程が前工程へ物を取りに行くという「後工程引き取り」「必要数でタクトを決める」「工程の流れ化」があり、またその前提条件として「平準化生産」があります。

またジャストインタイムを実現する為の工程間をつなぐ動脈や自律神経としてかんばんや運搬があります。