仕入先の最後の見方は調達だ

昔し調達の先輩に教えていただいたことがある。

「仕入先の最後の見方は調達だ」と

製造業では仕入先に下請け仕事を出すことが多くある。そうした中で仕入先が問題を起こすことが多々ある。

品質問題、納期問題、環境問題、コンプライアンス問題など色々ある。

発注元の親企業としては仕入先が問題を起こすと当然親企業にも影響が出るので大問題となる。

そしてしかるべき部署がその問題を起こした仕入先に対して対処する。

場合によってはしかりつけることは多々ある。また仕入先に出向き現地確認もする。

そうしたとき仕入先は大変戸惑ってしまい、おどおどしてしまう。

しかし、親企業に迷惑をかけているので相談先がなく誤った対処をしてしまうことがある。

たとえば、親企業と取引を辞めてしまうなど...。

そんなことにならないように調達がケアをすべきである。社内の多くの部署の人が、たとえ偉い人がその仕入先を責めても、調達はその仕入先を助けるべきである。

しかし最近は、社内の部署と同じように調達も仕入先を責めてしまっている。

これでは仕入先は離れていく。仕入先を確保し育てていくのが調達の役目だがその役割を最近は理解していないようだ。

調達の役割、あるべき姿を伝える人がいなくなったようだ。

調達と購買について

調達と購買の違いについて書きます。

まず「購買」であるが、”購”の意味は、あるものを代償にして手に入れる。また、買い求める。”買”の意味は、代価を払って品物を求める。であり、二つの文字とも代償、代価を使ってあるものを手に入れることである。

次に「調達」は、必要な金品などを取りそろえること。また、取りそろえて届けることである。つまり代償や代価を支払うことを問わず、必要なものを取りそろえることである。「調達」軍事用語で使われることが多く、とにかく略奪してでも必要な物をそろえることである。

一方で「購買」は代償や代価を支払い必要なものをそろえるのでビジネスのやり取りである。「調達」の方が物の手配する方法は広義である。お金を払うことを限定しないから。しかしお金を払わなくても調達するのはひどい。

以前は日本の物を仕入れる部門は「購買部署」であったが、いつのまにか最近は「調達部門」と変わっている。

これは海外の日本の物を仕入れる部門が「Procurement department」と表現されそれを日本語に直訳されたからであり、それが日本の大手優良会社が採用したので他の会社にも広がった。

仕入先の選択と集中

調達の仕入先に対する政策「選択と集中」

優良な仕入先を選択し、その仕入先へ発注を集中させる政策であるが、言葉では簡単に感じるがとても難しい。

まず、選択である。優良な仕入先の判断が難しい。

優良とは何をもって優良とするか。コストか品質か納期遵守かまたはサポートか。

コストが良くても品質が悪ければだめであり。また納期も遵守しなければだめである。

またコストは昨年は最も安かったが、今はどうか。更にコストは見積りと価格交渉後の妥結価格と異なる場合があるので、一概に相見積で評価できない。

品質も、全く同じものを同じ条件(数量・物流・発注の仕方など)で調達することは困難であり、同じ条件で品質を比較することは難しい。

納期やサポートについても同じである。

妥協して、評価基準を調達側が設定しその基準に照らして評価するしかない。

また集中であるが、現在分散してしまっている発注を優良な一つの仕入先へ集中させるのは工程変更手続きがある場合は大変な工数がかかり進めれない。

また、現行仕入先から変えようとすると、移管費用など発生しコスト的に不利ないなる場合がある。

発注を一つの仕入先に集中させると、その仕入先が本当にベストなのか他の仕入先と比較ができなくなる。

もっとも優良な仕入先に発注できれば、最も安い内容で購入できるので最も競争力のある調達となる。

理想はあるが、なかなかできない「選択と集中」である。

選択後、最も競争力のあるサプライヤーに育て上げるのが良い。

なお人も同じである。